ラストは衝撃の結末に!
世界一キライなあなたに
ジャンル | ロマンス, ドラマ, 外国映画 |
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監督 | テア・シャーロック |
主演 | エミリア・クラーク, サム・クラフリン, ジャネット・マクティア, チャールズ・ダンス |
助演俳優 | スティーヴン・ピーコック |
提供 | WarnerBros. |
レビュー
最近は映画を見るときに、どれを見ようか非常に迷ってきました。
できれば、面白い映画を見たいけれど、それを見極めることはかなり難しい。
想像以上に面白かったり、その反対だったりということがよくある。
☆の点数を参考にしても、ボクの好き嫌いで同じ評価になるというわけでもない。
ということで、Amazonプライムビデオの中で☆4以上の映画という項目の上から順番に見ていくことにしました。
最初に見たのは「世界一キライなあなたに」という恋愛ラブストーリーと思える映画です。
普段のボクだと、絶対に選ばない映画です。
正直、タダの普通のラブストーリーなんて見たくありません。
しかし、この映画はちょいとひねりを加えた構成になっていました。
一応言っておくと、ネタバレ有りになります。
首から下全てが脊髄損傷により動けなくなった男性とそれを介護する女性の物語なんですが、最後は男性の安楽死という結末で終わります。
この映画によって、ディグニタスという団体を知りました。
スイスにある、唯一外国人をも受け入れてくれる安楽死を幇助する非営利組織です。
他の国にも安楽死を幇助する団体はあるのですが、その国民しか対象としていません。
そのため、安楽死が認められていない国でも、ディグニタスに行けば安楽死することが出来るのです。
【Wikipedia】ディグニタス
この映画を見終わって、しばらくずっともやもやとしていました。
ついつい安楽死というビッグワードに惑わされて、安楽死が良いことかor悪いことかを悩んで考えてしまうんですよね。
でも、この問題に答えはありません。
良いことでも、悪いことでもないからです。
人によって答えは変わりますから、言ってしまえば宗教的思想の違いになってしまうんですよね。
そして、ボクがもやもやしているのはこの部分ではないということがわかりました。
死ぬことを選んだ男性主人公が明確に死ぬ理由を明言していないのです。
劇中の後半は明らかに幸せな笑顔をみせていましたし、今後幸せになれる道もしっかりと記されていました。
しかし、彼は「全身不随になる以前の自分を思い返して、辛い」と言った感じのことしか言っておらず、なんだか死ぬ理由としては物足りない、理解できないと考えてしまった。
この映画にのめり込むためには、男性への共感というのは必要不可欠だと思う。
「これなら自分でも、自殺を選んでしまうかもしれない・・・」
と思ってしまうような状況を彼には必要だったと思う。
- 例えば、彼は末期のがん患者でどっちみちあと僅かの命。
- 毎日、耐えきれないほどの激痛が起こる。
- 家が貧乏なため、家族が介護で疲れ切っている。
- 顔がめっちゃ不細工
- 高齢のため、もともと余命はそんなに長くない
正直見ていて、なんで死ぬ必要があったのか、全然理解が出来なかった。
親にも問題があるしなぁ。
途中までは、生きるのか or 死ぬのか という問題でドキドキはしていたけれど、女性が付き合っていた彼とも簡単に別れた?り、なんだか彼女の性格や考え方も理解できない。
題材は悪くないし、考えさせてくれる映画なので、面白いとかは抜きにして見てもいい映画だとは思います。
面白くなくはないね。